概要
電子天秤とラズパイの間をAPBLE001で無線化
ラズパイから定期的に測定コマンドを送信し、電子天秤の重量値を取得
取得したデータをGoogleドライブ上のスプレッドシートへモバイルルータ経由で送信
今回の構成
RS232CとUSBの間を無線化するAPBLE001のご紹介です。さらに、ラズベリーパイを使用して定期的に自動測定を行い、取得されたデータをモバイルルータ経由でクラウド上のGoogleドライブのスプレッドシートへデータを送ることで、電子天秤をIoT化しています。
今回の電子天秤はエー・アンド・デイのGF-300を使用しています。
電子天秤データのスプレッドシート取り込みのメリット
シリアルインタフェース経由で取得した電子天秤の測定データをExcel等のスプレッドシートへ取り込むという処理は、一般に行われているようです。シリアルインタフェース接続のアプリからCSV形式で出力したり、HIDキーボードのデータに変換して直接セルに入力するようにしたり、と、いろいろな方法が行われています。
今回は、それを一歩進めてクラウド上のスプレッドシートへ取り込ませています。電子天秤のデータを取得するために専用のPCを用意する必要がなかったり、関係者にスプレッドシートを共有することで離れた場所にいる人がリアルタイムに測定値を知ることができたり、測定値をもとに判断させてメールを送信したりすることが可能です。
IoTというと、サーバを用意する必要がありますが、Googleドライブにデータを送信するということで、小規模なシステムでも実施することができます。気軽に低予算で実施できることは、大きなメリットになります。、
Googleスプレッドシートへのデータ送信実験
電子天秤とラズパイの間をAPBLE001を使用して無線化しています。ラズパイからは、定期的に測定コマンドを送信し、受信したデータをモバイルルータ経由でGoogleのサーバへ送信しています。Googleスプレッドシート上ではGAS(Google Apps Script)を使用して受信したデータを分類して対応するセルへ挿入しています。必要であれば、データ変換をしたり、値から判断してメールを送信することも可能です。
Googleスプレッドシートには、データ受信日時・電子天秤のシリアル番号・測定値の状態・測定値・単位に分類してセルへ追加されています。スプレッドシートなので、セルを利用した計算やグラフの作成などもExcel等と同じように行えます。