IoTセンサと機構設計の関係について
IoTセンサシステムを現場に導入する時、IoTパッケージとして販売されている構成では不十分な場合が多々あります。その場合、お客様の環境に合わせてカスタマイズの必要があります。主に、IoTデバイス側でのカスタマイズと、アプリケーションソフト(UI)側でのカスタマイズになると思います。
ここではIoTデバイス(特にIoTセンサ)にフォーカスします。お客様の環境で取得したいデータが特殊な場合、設置する場所が特殊な場合、使い方が特殊な場合で、カスタマイズにかけるコストに対して十分なメリットが有る場合、パッケージ品よりもカスタマイズを行うことがおすすめされます。
IoTデバイス・センサのカスタマイズには、電子回路・ソフトウェアだけでなく、筐体・ケース・機構設計が性能や使い勝手に大きく影響を与えることもあります。どれも単体の技術としてではなく、複数の技術的な視点から仕様検討や設計を行う必要があります。
アップサイドでは、機構設計の試作の影響を検証したり、大量に量産する金型を作成する前の確認等で以下にご紹介する社内の装置を使用しています。
CO2レーザーカッター
レーザーを出力して板状の物を切り抜く加工機です。主にアクリルの板を加工しています。
FDM方式3Dプリンタ
FDM方式の一般的な3Dプリンタです。熱で溶かした樹脂を可動式のノズルから出力して立体的な形状を作って行きます。形状の確認や少数の試作や量産の用途で使用しています。
UV光造形3Dプリンタ
紫外線(UV)を照射すると固まる液体を使用して、立体的な造形を行う3Dプリンタです。FDM方式だと表面に層ができてしまうので、なめらかな表面の個体を作成したい時に使用します。