概要

ワイヤレスのIoT温度センサを使って、冷蔵庫の温度変化を測定し、サーバへ測定データを蓄積する例をご紹介します。

今回の構成(IoT温度センサ・ゲートウェイ・サーバ)

構成図

センサは温湿度センサですが、温度のみ使用します。電池での動作に適した低消費電力のセンサを選択しています。

電池動作のIoT温度センサ

無線方式はBLEビーコンです。約10秒に1度、測定値を送信しています。非常に低消費電力ですが、送信しているだけなので受信されているかどうかの保証は無いです。

電池はCR2032です。今回の構成だと1年程度動作する見込みです。

冷蔵庫内の温度測定実験

弊社エンジニアの自宅の冷蔵庫の中に、結露しないようにビニールに入れた温度センサを入れてみます。

袋に入れた温度センサデバイス

扉の開閉時の温度変化を観察してみます。家庭用の冷蔵庫の場合、庫内の電波は問題なく受信できました。

冷蔵庫内

温度測定結果

測定データはアップサイド社内のサーバにリアルタイムに蓄積されているので、ブラウザで接続して確認します。グラフの結果が得られました。湿度も同時に測定されていますが、今回は結露対策でビニール袋に入れているので参考値です。

温度変化

扉を開けてから閉めると庫内の温度が戻るまで時間がかかっています。また、冷えていないもの(コーヒー)を入れると、庫内の温度が下がりだすまで時間がかかる様子がわかりました。