概要

ロードセルを使用した重量測定で、洗濯物の乾燥具合の経過を記録します。

今回の構成

構成図

ロードセルを使用して、吊り下げ式の機構・ケースも3Dプリンタで作成しています。

無線方式はBLEビーコンです。約10秒に1度、測定値を送信しています。非常に低消費電力ですが、送信しているだけなので受信されているかどうかの保証は無いです。

バッテリーは900mAhのリチウム・イオン・ポリマー・バッテリーで、満充電させると2週間程度動作します。測定・データ送信頻度を下げれば、連続動作時間も伸びます。

実験

重量センサ(充電中)

充電ステーションにセットして、内蔵のバッテリーを充電します。

充電端子部分がマグネットで脱着可能
充電時のコネクタの脱着の様子

充電ステーションとの接続はマグネットになっていて、片手で取り付けや取り外しが出来ます。正しく装着されると赤いLEDが点灯するので充電されていることがわかります。

重量測定中

天気がいい日に物干しに重量センサ(ロードセル)をぶら下げて、洗濯したばかりのシャツをハンガーにかけて、重量の変化を測定し、乾燥度合いの目安としてみました。洗濯物は室外ですが、測定結果は無線で飛んでくるので室内で結果を確認できます。

結果

重量変化

ハンガーをかけると重量値が増加して測定開始。すぐに重量が減少しはじめ、乾燥していく様子がわかります。重量の変化が飽和しはじめた様子のところで、手で触れてみたのですが、脇の部分が湿っている以外はほぼ乾いていました。

脇の部分の様に乾燥しにくい部分には別途対策が必要ですが、乾燥の進行具合を観察するためには十分に役に立ちます。

吊り下げ式IoT重量センサの応用例

IoT重量センサに下げられた小さめの輸液ボトル
IoT重量センサに吊り下げられた小さめの輸液ボトル
IoT重量センサに下げられた大きめの輸液ボトル
IoT重量センサに吊り下げられた大きめの輸液ボトル

吊り下げ式のIoT重量センサは、写真のように輸液ボトルや輸液パックを吊り下げ、測定された重量値をデータベースサーバへ送信することで輸液の使用量が適切な範囲か監視したり、あるレベルを超えたことを判定して端末にメッセージを送ったりすることが可能です。

測定頻度を下げると数か月連続使用も可能なので、植物の果実の成長度合いを重量値の変化として記録したり監視したりすることも可能です。