アップサイドIoTテストシステム概要
アップサイドのIoTテストシステムのコア部分は、上図の赤枠エリアの部分の「センサー・外部機器のデータを正確に任意のサーバーに送信するシステム」です。
アップサイド標準:センサー制御回路・ファームウェア
電子部品専門のECサイトや電子部品メーカー・半導体商社等の一般的な流通経路から入手可能な、性能の良いセンサーも、出力されたデータ(電圧値や電流値等)を受け取る回路(主にアナログ回路)がしっかり設計されていないと、データが劣化し使い物になりません。通常は、個々のセンサーの特性に合わせて回路とファームウェアをカスタム設計する必要があります。
一方、アップサイドは、センサーデバイス(素子)の開発経験の豊富なエンジニアが様々なセンサーに応用できる回路(セミカスタム可能なコア回路)とファームウェアを既に用意。そのコアとなる回路をベースに、利用するセンサーの特性に応じてセミカスタマイズします。これによって、納期・費用を削減しつつ、センサーの特性を最大限生かす回路を使って、信頼性のあるセンサーデータをIoTシステムに組み込むことが可能です。
※ファームウェアとは、回路を通じて取り込んだセンサーデータを処理するマイコン(MCU)上で動作するプログラムの事です。
アップサイド標準:シリアル通信ーBLE変換回路・ファームウェア
特定用途で利用するセンサーやロードセルなどを搭載した計測機器は、シリアル通信と呼ばれる方式で外部機器にデータを出力する事が一般的です。シリアル通信の代表的なものにRS-232CやRS-422、RS-485、USBなどがあります。
そのような既存の計測センサー・機器をIoTシステムに組み込む場合に、シリアル通信を無線化する必要性が出てきます。アップサイドでは、そのような場合に必要となる、シリアルーBLE(無線)変換回路・ファームウェアを既に開発し、多数の量産実績を持っています。既に開発済みの回路・ファームウェアを使って、各お客様がIoT化したい計測機器に合わせたセミカスタマイズ行い、迅速に無線化する事が可能です。
アップサイド標準:通信変換機(近距離無線通信ーLTE・有線LAN)
近距離無線(WiFi・BLE・プライベートLoRa等)で送信されたデータを受信し、広域をカバーする移動体通信規格(LTE)や有線LAN(Ethernet)で送信できるようにデータ変換する機能をもった機器です。一般的にゲートウェイと呼ばれている部分です。
アップサイドでは、この部分のハードウェアは、一般的な流通網で調達しやすいWindowsPC・M5Stackやラズベリーパイを使い、既に開発済である上記の通信変換機能を有したファームウェアやソフトウェアを、お客様のシステムに応じてセミカスタマイズしていきます。
ここからデータをサーバーに送る際は、データフォーマットを打ち合わせた上で、お客様の指定のサーバーアドレスに送る事も可能ですし、まずは、弊社のテストサーバーに送信する事も可能です。
センサーデータ閲覧用テストサーバ
アップサイド標準の通信変換機を通じて送られてきたデータは、既に用意してあるデータ閲覧用テストサーバーに蓄積し、すぐにブラウザで見ることが可能です。
以下の記事でもサーバでセンサのデータを確認する事例をご紹介しています。
小さなIoT用の外部のサービスを利用したデータベースサーバ
ちょっとした実験、確度の低いPoC、社内の部署や工場内の効率化などで、データベースサーバを用意したい場合、専用のサーバを開発するのは費用対効果で割に合わないことが多々あります。使い勝手や仕様を割り切るのであれば、GoogleスプレッドシートやKintone等の外部サーバをデータベースサーバの代わりにすることも可能です。PoCや運用の目的によって、適した方法を選択いただけます。初めからサーバやアプリに費用をかける必要が無い場合の選択肢として検討できます。