アップサイドでは、主にIoTセンサを利用したシステムの開発を得意としています。市販されているセンサや計量器を利用したり、改造したり、場合によってはセンサ自体も開発を行う場合もあります。社内の一般計量士の資格を持つ者が仕様を決めたり、開発・設計を行うこともあります。

ここでは、一般計量士とはどういう資格であるか、そして一般計量士としての視点からIoTセンサに関してまとめました。

一般計量士とは

一般計量士とは、百貨店・スーパーの食品売り場や工場等で必要な計量にかかわる技能・知識を持つことを保証する国家資格です。主に、物の大きさや重さの計量に関わる部分が範疇になります。ただし、電子天秤を使用するような高精度な重量測定には、温度・湿度・静電気の影響も考慮する必要があり、関連する物理量の計測に関する幅広い知識が求められます。

計量知識だけでなく、精度管理、測定計画や実施の管理も範疇になっていて、運用に関する活動も求められています。

一般計量士からみたIoTセンサシステムとは

重さや長さ等を計量する機器は、センサの一種と見ることができます。計量値の精度を保証したり校正したりするのに必要な物理量を計測するためにもセンサは必要です。そうしたセンサ群をインターネットを経由してサーバへ接続したシステムがIoTセンサシステムです。

一般計量士からみたセンサに関して

一般計量士は、計量の専門家としての知識が求められるため、弊社で利用したり開発したりするセンサに対しても、それらの知識が使われます。重さ・長さ・体積・温度・湿度といった一般計量士の範疇の物理量以外のセンシングに関しても、類似の考え方が適用できるものがあります。

一般計量士からみたIoTに関して

一般計量士の活動範疇の計量器の精度管理、測定計画や実施の管理といった運用業務は、計量器がインターネットに接続されることで効率化されたり、今までなかった機能が加えられたり、より精度の高い計量が可能になったりします。

ただし、運用面での効果は、システムを導入するだけで得られるわけではなく、導入する側の意識も重要だと考えています。

投資を行う側の経営サイドの方が必要だと考えていても、実際にシステムを使用する側の人たちが効果にメリットを感じていなければ活用はされません。例えばIoTセンサを導入することで効率化を図ろうとすることが、自分たちの仕事を無くしたり、作業を監視したりするものだと思われてスムーズに導入できないこともあります。